青木 陽VIEW PROFILE →
日本の家庭用ゲーム機市場、ニンテンドースイッチ2が値上げ後も首位を維持
2026年の日本のゲーム機市場では、ニンテンドースイッチ2が販売台数で首位を走り続けている。値上げによる一時的な販売減少はあったものの、その勢いは依然として力強い。
2026年の日本の家庭用ゲーム機市場は、依然として任天堂の新型ゲーム機が主導権を握る展開となっている。ニンテンドースイッチ2は、発売されて以来、販売台数において他の競合機種を大きく引き離し、首位の座をしっかりと守り続けているのだ。今回はその最新の販売動向について詳しく見ていきたい。
7月も販売首位を独走

市場調査会社の推計によると、2026年7月の日本国内における家庭用ゲーム機の販売台数で、ニンテンドースイッチ2が堂々の第一位を獲得した。この一か月間だけで、同機種はおよそ13万8133台を売り上げたとされている。この数字は、他のどの競合機種をも上回る、まさに圧倒的な結果である。
第二位につけたのは、ソニーが手がけるプレイステーション5であった。同機種は7月の一か月間で約4万376台を販売している。そして第三位には、前世代機である従来のニンテンドースイッチが入り、約3万1409台という結果を残した。新旧の任天堂ハードが上位を占める形となっている。
累計販売台数の状況
累計の販売台数に目を向けると、その市場での存在感の大きさがより一層よくわかる。ニンテンドースイッチ2の日本国内における累計販売台数は、すでに630万台に到達している。一方で、プレイステーション5の累計は767万台となっており、こちらも根強い人気を保っていることがうかがえる。
さらに、前世代機である従来のニンテンドースイッチについても触れておく必要があるだろう。この従来モデルは、日本国内でこれまでに実に3701万台という驚異的な数字を売り上げてきた。長きにわたって愛され続けてきたこの名機の存在が、後継機の好調な滑り出しを支えているとも言えるだろう。
値上げが市場に与えた衝撃
しかし、一見すると順風満帆に見えるスイッチ2の道のりにも、大きな試練が訪れた瞬間があった。それは、2026年5月に実施された本体価格の値上げである。この価格改定は、日本国内における同機種の販売台数に対して、非常に大きな影響を及ぼす結果となったのである。
具体的な数字を見ると、その衝撃の大きさは一目瞭然である。値上げ直後の5月25日から31日までの一週間で、スイッチ2の販売台数は3万1751台にまで落ち込んだ。これは、そのすぐ前の週に記録した24万7880台と比較すると、実におよそ87パーセントもの急激な減少であった。
この時期における他の機種の販売状況についても確認しておきたい。同じ週において、プレイステーション5のデジタルエディションは6527台を販売した。また、有機ELモデルのスイッチが4162台、そして携帯特化型のスイッチライトが1810台という結果をそれぞれ記録している。
前年同月比では減少
値上げの影響は、より長い期間で見た場合にも数字としてはっきりとあらわれている。2026年7月の販売台数自体は好調であったものの、前の年である2025年の同じ月と比較すると、実は63.6パーセントもの減少となっていた。この事実は、価格改定が需要に与えた影響の根深さを物語っている。
とはいえ、年間を通じた累計で見れば、依然として堅調さを保っていると言える。2026年に入ってから7月までの累計販売台数を見ると、スイッチ2は220万台を売り上げている。この数字は、プレイステーション5の同じ期間の累計である34万台を大きく上回るものとなっている。
人気を支えるソフトウェア
ハードウェアの販売を力強く後押しするのは、やはり魅力的なソフトウェアの存在である。値上げがあった週のソフト売上ランキングでは、任天堂の新作である「トモダチコレクション」の最新作が5万2483本を売り上げ、堂々の首位を獲得していた。人々の関心の高さがうかがえる結果である。
ソフトのランキングの上位には、他にも注目すべきタイトルがいくつも並んでいた。第二位には、プレイステーション5向けのタイトルである「007 ファースト・ライト」が2万690本でランクインした。さらに第三位には、スイッチ2向けの「ポケモン ポコピア」が1万4122本という結果で続いている。
今後の市場の行方
これらのデータを総合的に見ると、日本のゲーム機市場は現在、非常に興味深い局面を迎えていると言えるだろう。値上げという大きな逆風がありながらも、ニンテンドースイッチ2は依然として市場の中心的な存在であり続けている。豊富で魅力的なソフトのラインナップが、その地位を強力に支えているのだ。
今後は、値上げによる需要の落ち込みから、市場が果たしてどのように回復していくのかが大きな注目点となる。魅力的な新作ソフトの登場や、年末商戦に向けた各社の販売戦略が、今後の販売台数を大きく左右することになるだろう。日本のゲーム機市場の動向からは、今後も目が離せない状況が続きそうである。





